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設備のバラバラなモデルハウスで迷走した私の経験
注文住宅を検討中だった私たち夫婦は、週末のたびに住宅展示場を回っていました。
見た目の素敵なモデルハウスを見るたびにテンションは上がりましたが、あるとき気づいたのです。
「あれ、このキッチンとバスルーム、メーカーが違う?」
営業担当に聞いてみると、「TOTOのトイレ、LIXILのバス、クリナップのキッチンです」とのこと。
おしゃれに見える一方で、私たちの中に“これって設計に影響するのでは?”という不安がよぎりました。
設備が統一されていないとどうなる?
メーカーの営業が直接関与してくる可能性も
複数のメーカーの設備が混在しているモデルハウスでは、設備メーカーの営業が直接施主にアプローチしてくることもあります。
一見選択肢が広がるように感じますが、実際には「どれを選んでいいのか分からない」「営業トークに流されそうになる」など、施主の判断を迷わせる要因に。
結果として、住宅設備の選定ばかりに時間を取られ、肝心の間取りや構造の検討が後回しになってしまうケースも珍しくありません。
設計とのズレが発生しやすい
「このキッチンを使いたい!」と思っても、それがハウスメーカー標準の設備でない場合、構造変更や配管位置の変更が必要になることがあります。
これにより設計変更、追加費用、スケジュール遅延が発生し、ストレスの原因に。
ハウスメーカー選びの際に確認すべきこと
どのメーカーの設備を採用しているか聞こう
モデルハウスを見学するときには、「この設備はどこのメーカーか?」「契約後もこの仕様になるのか?」を必ず確認しましょう。
特に、水まわり(トイレ、バス、キッチン)は生活に直結する部分なので、後悔のないよう慎重に選ぶ必要があります。
提携メーカーが明確な会社は安心感がある
ハウスメーカーによっては、「うちはTOTOと提携しています」など、設備メーカーがあらかじめ決まっているケースもあります。
これは一見、自由度がないように感じるかもしれませんが、逆に設計がスムーズに進みやすく、余計な選択に悩まされずに済みます。
「自由に選べる」は本当にメリット?
注文住宅の醍醐味は「自由設計」ですが、設備まで自由に選びすぎると、かえって計画全体がブレやすくなります。
ポイントは以下の3つ:
- 設備はできるだけ1社に統一する
- モデルハウスの展示内容を鵜呑みにしない
- ハウスメーカーと設備メーカーの関係性を把握する
これらを意識することで、無駄な手戻りやコスト増を避けることができます。
まとめ:設備の統一が住まいづくりのカギ
注文住宅は、自由な設計が魅力ですが、自由すぎると迷いが生じやすくなります。
モデルハウスを見学する際は、外観や間取りだけでなく「設備の統一感」にもぜひ注目してみてください。
水まわりの設備が統一されていることで、設計がスムーズに進み、施工やアフターサポートでもトラブルが起きにくくなります。
専門家と連携しながら、設備の方向性を最初にしっかり決めることが、理想の住まいへの近道です。
ハウスメーカー選びの段階から、設備の統一にも意識を向けて、後悔のない住まいづくりを進めましょう。
が生まれたりするので、設備のメーカーはできるだけ絞るのがいいです。